太陽光実験室 ~用語のまとめ
太陽光発電システムに関する用語をまとめています。
ストリング
太陽電池モジュールを直列に接続した1つの回路のこと。
クラスタ
太陽電池モジュール内で、1つのバイパスダイオードにつながる回路のことをクラスタという。通常、1つのモジュール内には3つのバイパスダイオードが配備されているため、1つのモジュールには3つのクラスタが存在することになる。(下図参照)
バイパスダイオード
モジュールに配備されている機器。モジュールが陰の影響を受け、電流が流れにくい状況となった際にクラスタへ流れる電流をバイパスする働きを持つ。
設備利用率
設備利用率とは、発電設備の総供給設備容量に対する発電電力量の比であり、
設備がどのくらい有効に使われているかを表現する指標です。
設備利用率は下記のような式で表されます。
設備利用率(%)
=年間発電電力量(kWh/年)/(年間時間数(365日×24時間)×設備容量(kW))×100
例えば、発電設備容量1,000kWの設備があり、その年間発電電力量が12,000,000kWh
だと仮定した場合の設備利用率は
12,000,000/(365×24×1,000)×100=13.7%ということになります。
皮相電力、有効電力、無効電力、力率
皮相電力は単位VA(ボルトアンペア)で表される。電圧の実効値と電流の実効値との積で表され、「見かけの電力」とも呼ばれる。
有効電力は単位W(ワット)で表される。負荷で実際に消費される電力で、一般家庭であれば電力料金請求の対象となる値。
無効電力は単位var(バール)で表される。負荷と電源との間を往復するだけで仕事をしない電力のこと。
力率は有効電力と皮相電力の比で、cosΘで表される。
皮相電力(VA)に力率ををかけた値が有効電力(W)になる。
皮相電力(VA)×力率=有効電力(W)
力率1の時、理想的な状態で力率1に近いと「力率が良い状態」ということになる。
上記、皮相電力、有効電力、無効電力、力率については学院集合研修「システムインテグレータ基礎研修」にて学習していただく内容となります。
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