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お薦め情報 2014-02-24

直流高圧1000Vシステムについて

直流高圧DC1000Vシステムが注目を集めています。

DC1000Vシステムが注目を集めている理由として

●並列回路削減による材料・施工面でのコストの低減

が上げられます。その効果は約40%と言われています。

しかしながら、下記のような注意点があります

①使用する機材は、直流高圧仕様が必要

②施工仕様も、直流高圧として設計・実施が必要

ここでは、直流高圧工事を実施する際の注意点をいくつか示したいと思います。

◆「高圧工事」とは?

交流 600V以上の電圧工事
直流 750V以上の電圧工事

 

 

太陽光発電システムにおいて、国内メーカーは、電気工事資格保有者以外でもモジュールの設置およびコネクタの接続が行えるように「簡易な工事」となる「直流低圧(750V未満)工事」として取扱できる600V仕様のシステム電圧機器が主流でした。

しかし、近年、海外からの機器の流入により、海外で主流である直流1000V機器が増加しています。

◆「直流高圧工事」とは?

「電線に電気取扱者以外の人が容易に触れられないようにトラフ(ピット)等に収納すること」とあり、太陽光アレイと接続箱~PCS間の工事が、非常に複雑になります。また、ケーブル施工時の離隔距離条件も下記のような、低圧工事で配慮していなかった工事仕様が追加されます。

・弱電流電線(通信ケーブル等)とは、30cm以上の離隔距離をとること

・他の電線(AC100V線等)とは、15cm以上の離隔距離をとること

・水道。ガス管とは、30cm以上の離隔をとること

 

 

 

 

◆太陽光発電設備限定の「直流高圧工事」仕様があります。

電気設備の技術基準(電技)解釈第46条に記載されているもので

・限定条件として「高圧の器具を施設する取扱者以外の者が立ち入らないように施設した部屋または柵等により囲まれた場所」において、PVケーブル(耐圧1500Vケーブル)を用いて施工することで緩和が認められています。

・このPVケーブル工事の時、「トラフ等への収納」が不要となり、直流低圧工事同様の工事仕様(架台への直接固定やケーブルコロガシ等)が可能となります。但し、ケーブルの離隔距離は、変更ありません。

 

耐圧1500Vケーブルについてはコチラをご覧ください。

 

京都エコエネルギー学院では、「システムインテグレータ基礎研修」「システムインテグレータ設計研修」を通して多くのシステムインテグレータ(太陽光設計士®)を輩出してきました。

 

(参考)

経済産業省ウェブサイトより

電気設備の技術基準の解釈の一部改正(太陽電池発電設備用直流ケーブル)について

電気設備の技術基準の解釈

電気設備の技術基準の解釈の解説