太陽光実験室 ~陰の影響① クラスタ遮蔽
京都エコエネルギー学院の屋上に設置している太陽光発電システムにはTigo社の監視装置が設置してあります。
このTigo社の監視装置ではモジュール単位での出力・電圧・電流の確認ができることが特長です。
このシステムを使って陰の影響による実験を行いました。
今回ご紹介する実験は、モジュールのクラスタの1つを遮蔽した時のモジュールの出力、電圧、電流がどのように変化するかを確認してみました。
実験の結果をみてもらうに当たって、太陽光発電実験室 ~太陽光発電システムに陰がかかったらどうなるの? をご確認いただいた上で以下をご覧ください。
1.システムレイアウト
14直列×2回路(ストリングA(strA)とストリングB(strB)の2つのストリングで構成)
strBのB1モジュールの1つのクラスタを遮蔽してその時のデータを取得した。
2.遮蔽の方法
モジュールB1の1クラスタを左図のようにシートを被せて遮蔽。
【まとめ】 B1とストリングA平均値の比較
B1 | strA平均値 | 比較 | |
出力 | 98.01W | 155.4W | 63% |
電圧 | 18.15 V | 26.8V | 68% |
電流 | 5.4A | 5.8A | 93% |
1クラスタを遮蔽することで、出力が63%まで減少したことが確認された。
※本実験は京都エコエネルギー学院で実施した内容をそのままお伝えしています。
本実験結果は、あくまで学院で実験した際のデータであり、全てのシステムが同様の結果になるというものではありません。
詳しくは、京都エコエネルギー学院開催の「保守メンテナンス研修」にて説明しています。
※太陽光実験室では、皆さんのご感想・ご意見を募集しています。
こんな実験はできないのか? こんな状況では太陽光発電はどうなるのか? 等ございましたらお気軽にメールをください。
貴重なご意見として検討させていただきます。
E-mail:info@eco-linx.com
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